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啓翁桜生産者 清野周治さん
JAさくらんぼひがしね 関山花木生産組合
 
ひと足早く春を運ぶ 冬のさくら「啓翁桜」
 山形より北の地方で栽培され、冬に咲く桜として知られる啓翁桜。山形県は、栽培に適した気候風土と技術力で、全国一の出荷量を誇っています。
 県内有数の産地である東根市では、昭和58年から啓翁桜の促成栽培に本格的に取り組み、現在では毎年30万本前後を出荷しています。
 六年前に父の跡を継ぎ、啓翁桜の栽培に力を注いでいる関山花木生産組合の清野周治さんは、「山間部を利用した冬場の仕事として、昭和47年に父親たち仲間十数名で栽培を始め、現在の礎を築いてくれました。」と話します。

 啓翁桜は秋から冬にかけての休眠特性を利用し、促成栽培をすることで開花を早めるという技法でおこないます。
 関山地区では12月20日頃から出荷が始まり、春の桜が咲き始める4月上旬まで続きます。摂氏8度以下の外気温の積算が500時間に到達することが収穫時期のポイント。切り出した桜は、温湯処理をして開花を速めていきます。
 ハウスの温度管理には細心の注意を払い、日中は18~20度、夜間は12~14度に設定し、約20日間で出荷します。昼夜の温度差があるほど色が付きやすくなりますが、日中の温度が高すぎると色が飛んでしまい、夜の温度が低すぎると出荷時期が延びてしまうので、長年の勘と培ってきた技術が頼りです。


 啓翁桜は、秋から冬の生産・出荷時だけでなく、一年を通し管理が必要です。発病から3年位経つと樹木が枯れてしまうカイガラムシ等、病害虫対策のために、雪が溶けた頃から防除作業を始めます。
 春には枝振りが良くなり先端まで花芽が着生するように「環状剥皮(かんじょうはくひ)」を行いますが、この作業によって樹木が弱ってくる場合もあるので肥料は欠かせません。追肥や草刈り、病害虫の防除、土壌の管理も秋口まで様子を見ながら行っていきます。

 現在、関山花木生産組合のメンバーは57人。栽培面での勉強会や視察、情報交換をしながら、花芽がたくさん付いた品質の良い桜を安定して供給できるように頑張っています。
 「雪国から一足早い春を贈ります。桜を見て和んでいただきたいですね。」

(2015年12月取材)



★ 啓 翁 桜
 冬の季節に暖かさを感じさせてくれる優しいピンクの色合いの啓翁桜。年末年始、ひなまつり、卒業入学式シーズンに大活躍。家庭用の花としても人気です。

 
 
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